新PBBの完成祝う 国内港湾施設初エレベーター併設 苫港開発

新PBBの完成祝う 国内港湾施設初エレベーター併設 苫港開発
テープカットで新PBB完成を祝う関根社長(左から3人目)ら=14日午前10時半ごろ

 苫小牧港開発(関根久修社長)は14日、管理運営する苫小牧西港フェリーターミナルで新設した、1号岸壁ボーディングブリッジ(通路とフェリーを結ぶ搭乗橋、以下PBB)の竣工(しゅんこう)式を行った。関係者、来賓ら約30人が参加し、国内港湾施設としては初めて、構造内にエレベーターを併設した新PBBの完成を祝った。

 関根社長や金澤俊苫小牧市長、宮本知治苫小牧商工会議所会頭、苫小牧港管理組合の佐々木秀郎専任副管理者ら8人がテープカットで新PBBの完成を祝い、安全、安心を願って神事も行った。

 関根社長はあいさつで、新PBBで安全、安心、快適な旅客の移動を実現したことや、1号岸壁を使う商船三井さんふらわあ(東京)が21日から大洗航路に道内初のLNG(液化天然ガス)燃料フェリー「さんふらわあ かむい」(1万5600トン)を就航することなどを説明。「ダブルポートにふさわしいフェリーターミナルになるよう、機能強化、安全稼働に努めたい」と決意を新たにした。

 従来の1号岸壁PBBは、西港フェリーターミナルがオープンした1975年から使用。老朽化が進み、バリアフリー未対応だったため、PBBを新設した。浮き沈みする船舶の乗降口に合わせ、通路は上下4メートルほどの範囲で階段状にしたり、平らにしたりと調節できる他、構造内にエレベーターを設置。通路部分の幅は2・3メートルで、従来の1メートルと比べて2倍以上になった。総事業費は非公表で、昨年12月23日から使っている。同社は今夏にも3号岸壁PBBをバリアフリー対応設備に更新し、西港PBBのバリアフリー化を完了させる見通しだ。

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