苫小牧市消防本部は24日、大規模な林野火災を想定した道防災航空隊との合同訓練を苫小牧市内で実施した。道の消防防災ヘリ「はまなす2号」を使って約2時間、汐見町のケーソンヤードと、隣接する海岸などで空中散水消火訓練や消防隊員による給水訓練を行った。
市消防本部によると、合同訓練は今回で12回目。これまでは樽前山で登山者救助を想定した内容が多かったが、昨年5月にオホーツク管内雄武町で約200ヘクタールを焼失する大規模林野火災が起きたことから、初めて空中消火を想定した形で行われた。
この日の合同訓練には、市消防本部隊員20人を含む計25人が参加。現場ではヘリがバケットをつり下げた状態で停止飛行する中、地上で消防隊員らが消防車のホースを使ってバケット内に約400リットルを給水。作業を終えると機体はそのまま近くの海上に移動し、火災現場に見立てた海面に散水した。この作業は3度繰り返して行われ、消防隊員らが反復訓練で習熟度を高めた。
市消防本部警防課主査の山崎仁彰さんは、雄武町で昨年発生した林野火災に触れながら「森林地帯が多い苫小牧でも大規模な林野火災が起きる可能性はある。訓練をすることで緊急時に備えたい」と話した。
道の消防防災ヘリ「はまなす2号」は札幌市内の丘珠空港に配備されており、緊急出動時は30分以内で苫小牧に到着できる。道防災航空室によると昨年1年間の緊急出動は108回で、このうち林野火災対応は11回。苫小牧市に関係するものでは転院搬送などで5回出動している。
















