厚真町議会議員再選挙は２８日投票、即日開票される。欠員１議席（定数１１）をめぐり、告示の２３日以降、新人候補者の２人が胆振東部地震からの復興や子育て環境の充実などを訴えながら、一騎打ちの選挙戦を展開している。運動最終日の２７日も各陣営が「最後の訴え」を繰り広げた。

　立候補者は届け出順で、会社員の日野竜馬氏（３３）＝無所属＝と、元ＪＡとまこまい広域組合長の秋永徹氏（６４）＝同＝。

　日野氏は、上厚真地区を中心に活動を展開しており、インターネット交流サイト（ＳＮＳ）を利用するなどして支持を広げる運動にも力を入れる。秋永氏は、選挙カーで全町的に遊説。地震で被害の大きかった北部地域からの出馬であることから、復興をメインに据えて支持を呼び掛けている。

　町選挙管理委員会によると、２６日までに４００人ほどの期日前投票があり、「思っていたよりも多く、意外と関心があるのでは」との感触。投票日の２８日は同センターや厚南会館など町内４カ所で午前７時から午後８時まで投票を受け付ける。

　新型コロナウイルスの感染対策として、投票所内でアルコール消毒と換気を行うほか、飛沫（ひまつ）感染防止シートを設置する。投票者の集まり状況など、場合によっては入場を制限することもある。投票者にはマスクの着用とせきエチケット、入り口での消毒などを呼び掛ける。

　開票は同センターで午後９時１５分から行われ、１時間ほどで当落が判明する見通し。開票速報を町のホームページでも掲載する予定だ。