夏ホッキ漁 1日解禁 水揚げ日本一へ 今季漁獲枠750トン

夏ホッキ漁 1日解禁 水揚げ日本一へ 今季漁獲枠750トン

 水揚げ量日本一を誇る苫小牧漁業協同組合のホッキ漁が7月1日に解禁される。今季の漁獲枠は、約750トンに設定。前季の当初枠約792トン、実績約850トンを下回るが、漁獲圧(資源量に対する漁獲の割合)は近年では高めの5・5%とした。徹底した資源管理型漁業で、ホッキの新陳代謝を促す狙いがある。

 苫小牧漁協のホッキ漁は7~11月が夏漁、12~翌4月が冬漁で、5、6両月は産卵期のため休漁している。今季は漁船39隻、漁業者91人(夏漁は漁船19隻、漁業者45人)が操業予定で、漁業者1人当たりの漁獲枠は前年と同様の8・25トン。総枠は750・75トンとなる。

 同漁協は年2回の資源量調査に基づき、苫小牧海域で生息するホッキは今季、1万3570トンと推定。漁獲圧は5・5%と試算している。一般的に10%以上で乱獲とされ、近年は4%程度だったが、今季は資源管理の一環で高めに設定した。

 ホッキは10年に1度の割合で大量発生すると言われており、苫小牧沖でも14年に大量発生を確認。漁場の一部で過密化が続いてきた。ホッキは通常7・5センチ以上の大きさで漁獲できるが、苫小牧漁協は資源管理のため9センチ以上に制限しており、新陳代謝が進みにくいなどの課題があった。

 昨季、漁獲枠と実績に50トン以上の開きが出たのは、老齢貝の間引きなどを実績に加えたためだ。

 今年も休漁期間中の5月7~30日、道から特別採捕の許可を取って、漁場間の移植放流を展開。漁船の操業代などを組合が負担し、漁業者が畑を耕すように漁場をならし、稚貝を分散させているが、さらなる新陳代謝が必要という。

 苫小牧漁協のホッキは地域ブランド「苫小牧産ほっき貝」にも登録されているだけに、漁業者も積極的に課題の解決に取り組んでいる。同漁協は「今後もホッキの価値を向上させ、漁場の資源をしっかり管理しながら、市場にホッキを安定的に供給していきたい」と話す。

 自治体別のホッキ水揚げ量で、苫小牧は2位以下と300トン以上の開きがあるため、ノルマ通り漁獲すれば日本一の継続は確実視されている。

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