伊達市の道栽培漁業センターから、えりも町内のえりもセンターへのマツカワ稚魚の搬入が始まっている。道栽培漁業センターで平均全長45ミリに育った稚魚34万匹を、6月下旬と7月2日の2回に分けてえりもセンターに搬入する。
このうち6月25日に行われた1回目の作業では全体の半分の17万匹を搬入した。20トントラック1台に活魚用の輸送水槽16槽を載せ、町の専門技師らが同乗して水槽内に酸素を補給しながら、約4時間かけて伊達からえりもセンターに到着。同センターでは、武田健大郎町産業振興課長ら課職員とえりも漁協、浦河町職員を含む15人が、約40分かけて稚魚を40トン飼育水槽3基に移した。2回目の作業も同様の方法で17万匹を受け入れる。
搬入された稚魚は、配合飼料やプランクトンを給餌して9月中旬まで同センター内水槽で中間飼育し、その後随時、日高管内の沿岸に放流する。漁獲は全長35センチ以上に成長する3年後を見込んでいる。
管内の漁協や関係機関は、資源保護のため遊漁者らに全長35センチ未満のマツカワが釣れた場合はリリースするよう呼び掛けている。

















