運営権対価支払いを延期 北海道エアポート 初の株主総会

運営権対価支払いを延期 北海道エアポート 初の株主総会

 新千歳空港を含む道内主要7空港の運営権を持つ北海道エアポート(千歳市)は6月30日、千歳市内で株主総会を初開催した。総会後の記者会見で蒲生猛社長は、民営化に伴う国への運営権対価分割金の今年度分24億円の支払い期限が、来年3月に延期されたことを明らかにした。7月と11月の2回に分けて支払う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大による乗降客数の激減と航空各社の減便で、大幅な減収が見込まれることが理由という。

 同社によると、国に支払う運営権対価は約2920億円。5月にこのうち、約2200億円を一時金として国に支払った。他に運営期間30年に毎年24億円支払う分割金について、蒲生社長は「国土交通省の判断で来年3月末に延ばしてもらったが、今後も年度をまたぐようお願いしたい」と、さらなる猶予を国に求めていく考えを示した。

 同社は第1期(2019年8月23日~20年3月31日)の決算も公表したが、空港運営事業開始前で着陸料などの収入はなく、売上高はゼロ。営業損失12億円、純損失45億8800万円を計上した。

 蒲生社長は「(6月の)移動自粛要請の解除以降、旅客は戻りつつあると実感しているが(コロナの影響が広がった)2月以前に戻すのは難しい」と指摘。道の道内旅行商品割引(どうみん割)や国の「GoToキャンペーン」など観光振興策への期待をにじませた。

 同社は道内7空港の一括民間委託のため、19年8月23日に設立。新千歳をはじめ旭川、稚内、釧路、函館、帯広、女満別の7空港の空港ビル会社などを完全子会社化した上で、今年1月15日からビル施設等運営事業を開始。6月1日からは新千歳の空港運営事業をスタートさせた。10月に旭川空港、21年3月に残り5空港の運営を開始する。

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