安平町追分に昨年4月、開業した道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」が3日午前、来場者数100万人に到達した。2018年9月に発生した胆振東部地震からの「復興のシンボル」として誕生した施設は、町民の生活に必需な場としてだけではなく、鉄道資料館を併設する道の駅としても全国から注目され、幅広い年齢層を集客。コロナ禍の影響もある中、開業からわずか約1年2カ月での大台達成となった。
100万人目の来場者となったのは札幌市の主婦、寺地厚子さん(65)と友人。関係者から拍手で迎えられ、及川秀一郎町長から記念品としてアサヒメロンや早来そば、トマトジュースなど特産品セットを受け取った。
寺地さんは「一度見てみたいと思って来たので、びっくりしました。来年は公園もできるので、孫を連れて来てもいいのでは」と笑顔を見せた。
D51ステーションは、震災復興の象徴的な施設として昨年4月19日にオープン。新千歳空港からのアクセスが良好で札幌圏に近いこともあり、多くの観光客でにぎわっている。開業から3カ月ほどで当初の年間目標だった32万人を突破。その後も震災復興や鉄道関連のイベントなど多彩な催し会場として定着し、一般客だけではなく全国の鉄道ファンも呼び込んで、開業初年度の今年3月末時点で87万人を超えていた。
来場者100万人を達成したことについて、及川町長は「最初の目標が年間32万人で3年かかると思っていたが、1年2カ月で達成できてうれしい」と喜ぶ。「おごることなく、新しい商品開発も進めながら魅力ある道の駅にしていきたい。200万人に向けて新たなスタートを切る」と今後の意欲をうかがわせた。
D51ステーションでは4~19日の期間中、100万人達成を祝ってテークアウトやベーカリーコーナーで新メニューを提供、特産品販売コーナーでは2000円以上の買い物をした先着510人に「D51ガラナ」をプレゼントするなど記念セールを行う。

















