むかわ町教育委員会は、町の産業や歴史、文化などについて学習する「むかわ学」の取り組みをインターネットの動画投稿サイト「ＹｏｕＴｕｂｅ（ユーチューブ）」で公開している。新型コロナウイルス感染症防止のため、活動が制限されている状況を踏まえ、町教委が町内で働く人たちを取材し、仕事や歴史、暮らしに関する情報を配信している。

　探究学習として、今年度は鵡川高校を皮切りに全町の小中学校、高校で推進されているむかわ学だが、コロナ禍の影響で学校での体験活動や施設見学などが制限されている現状を踏まえ、町教委が学校の教材として役立ててもらおうと動画を制作した。町教委の職員が５月から農家や漁協、消防施設など各現場へ足を運び、インタビュー、体験した内容を動画にまとめ、随時更新していく。

　町教委では、３日までに穂別産のカンロ「ともりん」や「ほべつメロン」、トマト、花卉（かき）など農家の収穫作業、郷土資料保管庫を探索した時の様子など、ガイダンスを含めて２２本を公開。今後は町の穂別博物館などにも足を延ばし、化石や歴史に関する内容も深掘りしていく予定だ。

　一連の動画は「ＹｏｕＴｕｂｅむかわ学」で検索して視聴できる。町教委生涯学習課社会教育グループの担当者は「大人にも分かる内容になっている。年間を通じてさまざまな活動をしていることを一般の方にも見てもらえたら」と話している。