安平町の一般社団法人あびら観光協会が主催するグリーンツーリズム事業「畑さんぽメロン畑編」が5日、同町追分地区の農家で行われた。町内外から親子連れら5人が参加し、地元産「アサヒメロン」の栽培について学んだほか、旬の味覚などを楽しんだ。
農作物の畑を散歩し、産業について学ぶと同時に旬の農産物を堪能できる「2020あびらベジナビ」の取り組み。地元農作物の収穫時期に合わせて畑を巡り、旬の作物をその場で味わってもらうほか、農家の裏側や生産者の思いを直接見て聞くことができる。
この日は追分旭で50年以上にわたってメロンを栽培する林出農場を見学。林出一樹さん(46)が施設を案内し、メロンの生育過程を見せたほか、温度管理や気候対策、アライグマの被害などの苦労話を交えつつ、「品質と中身を守りながら切り盛りしている」と語った。
メロンについて一通り説明を受けた後、参加者は収穫から1週間がたって食べ頃になったメロンを実食。果肉からあふれるような果汁たっぷりのメロンを頬張る参加者の顔に笑みがあふれた。安平遠浅小3年の白川玄馬君(8)は「みずみずしくジュースみたいでおいしかった」と喜び、苫小牧明野小4年の秦野桃歌さん(9)は「苦労した分メロンがおいしいことが分かったし、農家さんの気持ちが伝わってきた」と話していた。
林出さんは「メロンがどのように作られているかを知ってもらった上で、自然を楽しんでもらえたのでは」と、喜ぶ参加者の様子を見て目を細めていた。この後、一行は同農場で栽培する小麦畑なども見て回り、田園の風景を満喫した。




















