赤羽一嘉国土交通相は4日、開業を12日に控えた白老町のアイヌ文化発信拠点、民族共生象徴空間(ウポポイ)を視察した。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ「北海道の観光関連事業は大変、苦労している。(ウポポイ開業が)大きな起爆剤になれば」と期待を寄せた。
赤羽氏は鈴木直道知事らと訪れ、国立アイヌ民族博物館や工房を見学。アイヌ民族文化財団が観光業者ら約70人を迎えた観光セミナーにも参加し、ウポポイを観光面からアピールした。
赤羽氏は視察後の会見で「北日本で初の国立博物館。レガシー(遺産)にかなう施設」と強調。「まずは道内、そして全国の若い世代に足を運んでもらい、わが国の歴史と共生社会の在り方について学んでほしい」と訴えた。
入場時の体温検知器「サーモグラフィー」による検温など、コロナ対策を徹底する中での開業に「ウィズコロナ、アフターコロナの旅行も安心安全が大前提。憂いなくアイヌ文化を理解、堪能できる施設であらねばならない。準備は着々と進んでいる」と述べた。
















