苫小牧市美術博物館で開催中の中庭展示「Weathering―風化」のメンテナンスが4日に行われた。札幌市在住の美術家、艾沢(よもぎざわ)詳子さんの造形作品。ワックスでコーティングしたティッシュペーパーを人型にしたオブジェで、艾沢さんが手作業で一つずつ手入れを施し、より印象的で奥深い作品に仕上げた。展示は9月13日まで行われている。
中庭と中庭回廊に分けた2部構成。中庭の「Weathering―風化」は、港湾や防波堤をイメージさせるように組み合わせた角材の周りに、人型のオブジェを逆立ち状態で配置した作品。日光や風雨にさらされて次第に変化する過程も表現の一部とし、生物が死に至った後も風化を経て新たな命を創出する循環性をテーマとしている。
中庭回廊の展示は、人型オブジェを群衆のように配置したもので、テーマは「Pray―祈り」。暗闇の中に立つオブジェを前方から照らし、光と影が織り成す幻想的な作品世界が創造されている。
企画は5月12日に開始。白かった人型オブジェはこの約2カ月で変色し、形も少し変化。メンテナンスで新しいオブジェが積み重ねられ、時間の経過をさらに感じる仕上がりに。艾沢さんは「自分もワクワクしながら携わることができた。ぜひ楽しんでほしい」と話す。
入館料は一般300円、高校・大学生200円。18日以降は特別展会期のため一般600円、高校・大学生400円。
















