むかわ町穂別地区で発見されたハドロサウルス科の恐竜化石「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)の発掘展が町立穂別博物館で開かれている。むかわ竜に関する情報を網羅した特別展になっている。
むかわ竜を研究する北海道大学総合博物館の小林快次教授の協力を得て、2003年に化石を発見してからその後の発掘調査、昨年新属新種に認定されるまでをまとめたパネルを掲示するほか、13、14年の発掘作業で使用したハンマーや削岩機、発掘に参加したメンバーの名前が入ったヘルメット、化石・岩石を包んだ石こうジャケット、復元骨格(レプリカ)作製時に使用した右大腿(だいたい)骨の型などを展示。むかわ竜の化石と一緒に見つかった同時期のものと思われるアンモナイト、二枚貝の化石、むかわ竜にまつわる出版物も置いた。
展示されているパネルは、長時間の滞在や混雑を防ぐ観点からインターネット「カムイサウルス発掘展」のページ(http://town.mukawa.lg.jp/4274.htm)でも閲覧できる。同博物館の西村智弘学芸員は「(博物館に)来なくても詳しい内容を知ることができるし、実際に見た人には発掘当時の雰囲気が伝わる内容。カムイサウルスや化石発掘が好きな人が楽しめる展示になっている」と話す。
発掘展は11月末まで。開館時間は午前9時30分~午後5時(最終入館は午後4時30分)。一般の観覧は大人300円、高校生以下100円、小学生未満無料。

















