地元の食材商品豊富に 観光インフォメーションセンター 土産物食品の販売開始 白老

観光インフォメーションセンターの物販コーナーに並ぶ食品類

 白老町の駅北観光商業ゾーン(ポロトミンタラ)にある観光インフォメーションセンターが土産物の食品の販売を始めた。物販コーナーにはシイタケ、たらこ、白老牛など地元食材を使用した加工食品や、アイヌ民族の食文化にちなんだ商品が並び、売れ行きを伸ばしている。センターを運営する白老観光協会は、民族共生象徴空間(ウポポイ)の12日開業に向けて商品構成を強化する。

 センターは5月下旬からアイヌ文様デザインの雑貨など物販に乗り出し、今月4日から食品も取り扱い始めた。コーナーには、白老牛ハンバーグや虎杖浜たらこ、乾燥シイタケやキクラゲなど地元食材の商品が並ぶ。地元産シイタケを使用したハヤシライスや白老牛カレーなどレトルト食品も人気。アイヌ民族の食文化にちなみ、白老観光協会が商品開発したシカ肉のソーセージや缶詰もある。

 また、アイヌ民族をテーマにした人気漫画「ゴールデンカムイ」のキャラクターを商品ラベルに採用した菓子や、アザラシ肉を使ったカレーの缶詰など珍しい品も扱っている。

 テークアウトできる軽食のコーナーも始動。白老の地域おこし協力隊員が開発し、エゾシカ(アイヌ語でユク)の肉を使用した「ユク饅(まん)」(330円)、白老牛や焼きたらこを具材にしたおにぎり「具にぎり」(2個入り400円)を販売。洋菓子のオムレット(360~390円)、ソフトクリーム(レギュラーサイズ350円)も飛ぶように売れている。地元のパン店が製造する「北海道ミルククリームパン」(230円)、「ビターショコラパン」(同)=木、金、土、日曜の限定販売=も人気。近くホットコーヒーやアイスコーヒーの販売も始める。

 食品を取り扱い始めて以降、苫小牧市や札幌市など町外からの来館者が急増。週末の4日は700人、5日には1100人を数え、商品を買い求める人たちでにぎわった。テーブルやいすを備えたセンターの休憩スペースで、購入したソフトクリームなどを味わう姿も見られた。

 物販を担当する白老観光協会の前田真利事務局次長は「食品販売への大きな手応えを感じている。センターの魅力を高め、来館を促すために商品をより充実させたい」と意気込み、12日のウポポイ開業に向けて300種ほどの食品を取りそろえるという。

 観光インフォメーションセンターの営業時間は午前8時から午後6時で、休業は年末年始。

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