日本競走馬協会が主催する国内最大のサラブレッド競り市「セレクトセール」は13日、苫小牧市美沢のノーザンホースパークで1歳馬249頭の競りが行われた。中央競馬のG17勝馬ディープインパクトを父に持つ牡馬「シーヴの2019」が歴代3位、1歳馬としては過去最高の5億1000万円で落札された。初日の落札総額は104億2800万円で、1歳馬取引は2年連続で100億円の大台。14日は当歳(0歳)馬の競りを行っている。
歴代最高額は、2006年に落札されたキングカメハメハ産駒の当歳牝馬「トゥザヴィクトリーの2006」の6億円。1歳馬のこれまでの最高額は、昨年の競りに登場したディープインパクト産駒の牡馬「ミュージカルウェイの2018」などの3億6000万円だった。13日は午前に同じディープインパクトが父の牡馬「フォエヴァーダーリングの2019」が4億円で落札され、同日午後に前評判が高かった「シーヴの2019」が登場した。競りは1億円から始まったが、あっという間に記録を塗り替えた。いずれも安平町のノーザンファームの生産馬だった。
会場は新型コロナウイルス対策で密閉、密集、密接の「3密」を避けるため空席が目立ったが、どよめきと独特の高揚感が漂っていた。「シーヴ」を落札したのは「ショウナン」の冠号で知られる国本哲秀氏。落札後は手に入れた愛馬と記念撮影し、「最初からこの馬に決めていた。予算10億円で『行くだけ行こう』と思っていた。後は走ってくれたら」と喜んでいた。
ディープインパクトは中央競馬で牡馬クラシック三冠を含むG17勝を挙げた名馬。引退後に安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送っていたが昨年7月に急死したため、同セールへの産駒上場は今年が最後となる可能性もある。この日は13頭が上場され、落札は12頭。1頭は取引が成立せずに売り主が引き取る「主取」となったが9頭の落札額が1億円を超え、平均で約2億800万円だった。
初日は上場249頭(前年比10頭増)に対し、落札は229頭(同7頭増)、落札率は92%(同0・9ポイント減)。落札総額は前年度を3億400万円下回った。
















