7月 経済総括「厳しい状況」 公共工事、設備投資は下方修正

7月 経済総括「厳しい状況」 公共工事、設備投資は下方修正

 北海道経済産業局は、7月の道内経済概況を発表した。総括は前月に続き「新型コロナウイルス感染症の影響により、厳しい状況となっている」と判断を据え置いた。主要項目別では公共工事と民間設備投資の2項目を下方修正した。先行きについても「感染症の影響、国際経済の動向などを十分注視する必要がある」と指摘している。

 5月の経済指標を中心に、6月以降のヒアリングを加味して判断した。

 公共工事は前月の「増加している」から「減少している」に判断を引き下げた。5月の公共工事請負金額が前年同月比15・7%減と、2カ月ぶりに前年を下回ったため。国、道、市町村の全てで前年実績を下回った。

 民間設備投資も、前月の「おおむね横ばいとなっている」から「減少している」に下方修正。今年度の設備投資計画が全体で前年度比5・3%減と、4年ぶりに下回る計画となったため。

 この他の生産活動、個人消費、観光、住宅建設、雇用動向の5項目は、判断を据え置いた。

 生産活動は、5月の鉱工業生産が前月比5・4%減と2カ月連続で低下し、判断は「急速に低下している」とした。企業からは「自動車向け需要などの減少により、鋼半製品の生産が減少した」(鉄鋼業)、「スポーツイベントの開催自粛により記事が減少したことや、広告掲載が減ったことから、新聞巻取紙の生産が減少した」(パルプ・紙・紙加工品工業)などの声が聞かれた。

 観光は、3カ月連続で「悪化している」と判断した。5月の来道客数が前年同月比91・2%減と4カ月連続で前年を下回ったため。5月の道内外国人入国者数はゼロで、8カ月連続で前年を下回っている。ヒアリングでは「6月は地元客などを中心に徐々に回復の兆しがあったが、地元での感染症の発生などで入り込み客数が減少に転じている」(関係機関)との声も上がっている。

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