競走馬競り市セレクトセール終わる 落札総額187億円 コロナ禍で開催危機も歴代2位

競走馬競り市セレクトセール終わる 落札総額187億円 コロナ禍で開催危機も歴代2位

 日本競走馬協会が主催する国内最大のサラブレッド競り市「セレクトセール」は14日、苫小牧市美沢のノーザンホースパークで閉幕し、2日間の落札総額は187億6200万円だった。新型コロナウイルス感染拡大で開催すら危ぶまれた中、歴代最高だった前年実績こそ下回ったが歴代2位を記録。同協会の吉田照哉会長代行は「今年は何とか持ちこたえてくれた。競馬がある限り、良い馬を提供していきたい」と述べた。

 2日合計で上場475頭(前年比20頭増)に対し、落札は432頭(同16頭増)、落札率は90・9%(同0・5ポイント減)。落札総額は歴代最高だった昨年を17億5400万円下回った。1頭当たりの平均落札額は4343万円だった。

 14日は当歳(0歳)馬の競りを行い、上場226頭(同10頭増)に対し、落札は203頭(同9頭増)、落札率は89・8%(同増減なし)。落札総額は83億3400万円で、歴代最高だった前年を14億5000万円下回った。

 これまで同セールをけん引してきたディープインパクト、キングカメハメハが昨夏に急死して産駒がいなくなった一方、ハーツクライの牡馬「ヒルダズパッションの2020」の3億8000万円を筆頭に、キタサンブラックやロードカナロア、サトノダイヤモンドなどの産駒計11頭が1億円を超えた。

 今年はコロナ対策で、同施設を貸し切りにした上、入場者を限定。新たに電話による競り参加も実施した。特に競り会場内は密閉、密集、密接の「3密」を避けるため、原則自由席にして購買者が滞留しないよう配慮し、競りは空席が目立つ中で進行した。

 競り終了後の報道インタビューで、大手生産牧場、ノーザンファーム(安平町)の吉田勝己代表はコロナの影響が続く中での開催に「やれない不安が大きかった」と率直に振り返りつつ、仮にセールが開けなければ「生産界も競馬界も回っていかない」と強調した。

 日本競走馬協会の吉田照哉会長代行(社台ファーム代表)も「難しい環境下だったが、いい馬にはいい値が付いた」と総括した。電話での競り参加も「これまでも調教師や代理人に頼んで、競ってもらうこともあった」と違和感なく進行できたことを強調。「ディープインパクトがいなくなり、超高額馬が出にくくなるかもしれないが、繁殖牝馬のレベルは上がっている。こんなにG1馬やきょうだいが出ている競りは世界を見渡してもない」と話していた。

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