新イベントやまちなか再生模索 むかわ町観光協会 小坂新会長インタビュー

新イベントやまちなか再生模索 むかわ町観光協会 小坂新会長インタビュー
町の活性化に向けて抱負を語る小坂新会長

 むかわ町観光協会の新会長に小坂幸司氏(53)が今月1日付で就任した。理事会、総会を経て選任された。胆振東部地震からのまちなか再生、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた対応など意気込みを聞いた。

 ―就任に当たっての心境は。

 「自分の職業が農業なので観光と立場は遠いが、商品開発や販売を協会と一緒にやってきた。むかわには潜在的な資源がそろっている。一般の人たちに紹介し切れていない部分をどんどんPRしていきたい。町内もそうだが、町外にも発信していけたら」

 ―町には豊富に観光資源がある。

 「胆振自体が北海道の中でも知られていないと感じる。むかわはシシャモが有名だが、他にもシイタケやメロン、農業、漁業といろんな生産品があり、道内の8割ほどのものは網羅できる。また鵡川を中心にミネラルが豊富な川の恵みを受けている。気候も夏が涼しく、昼と夜で海風と山風によって作物も味が乗ったものができやすいが、道内では知られていない。イベントや催し物を通じて伝えたい」

 ―この春設立した地域商社と重なる部分については。

 「地域商社でも商品の加工開発をしていくが、イメージとして恐竜を軸にしていると思う。地域活性化の部分が強い。観光協会はむかわを知ってもらうことや来てもらうことなどPRに力を入れており、そこで違いが出てくるのでは。商品開発ではバッティングしてしまうものもあるかもしれないが、お互いに協力できるものがあればしていきたい」

 ―コロナ禍対策については。

 「(催事は)中止や自粛が続いていて、やらなければなくなってしまう。今月上旬には札幌市内のホテルで物産展に出展したが、カメラで体温を測る装置を準備し人数の制限をしながらできる地元のイベントを模索している最中。更地が増えたまちなかの再生についても行政、商工会と連携しながら、どう活用していくか話し合っている。コロナ禍の中なので新しい形をつくらなければ。シシャモシーズンに向けた動きや対策も必要。何もないと町の灯火が消えてしまう」

 ―地元の期待も大きい。改めて意気込みを。

 「独自ブランドとして立ち上げた『MUKAWAENERGY』(ムカワエナジー)が徐々に広まっているように、むかわを知ってもらう手段として一つのシンボルがあれば他にもいい影響を波及できるのでは。町の活性化、町民に元気を与えられるような、何かの形でイベントや催しを模索している」

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