「Go To トラベル」前倒し 苫小牧市内旅行代理店、情報収集に追われる

「Go To トラベル」前倒し 苫小牧市内旅行代理店、情報収集に追われる

 新型コロナウイルスで需要が落ち込んだ観光業の支援策「Go To トラベル」キャンペーンが22日から始まり、苫小牧市内に支店を構える大手旅行代理店は期待を懸ける。しかし、8月の開始予定が同日に前倒しされたため、市内の2店舗は準備が整う27日以降の受け付けとなるほか、詳細が不明で顧客への十分な説明ができない状況が続く。各社は道内旅行が中心になるとみて情報収集に奔走する一方、本格的な需要回復には時間がかかると見込む。

 近畿日本ツーリスト北海道苫小牧支店(若草町)は27日以降、35%割引きの旅行商品の予約を受け付ける。22日から26日までに申し込む場合は、利用客が自らキャンペーン事務局に申請して割り引きを受ける。道が支援する「どうみん割」の第1次は6月下旬の販売開始から3日で完売したが、同キャンペーンの問い合わせは20、21両日で数件程度という。

 今年に入り、同店で予約を受け付けた旅行先は道内が8~9割と例年にない傾向がみられる。担当者は「本州で感染者が増えており、今後も道内旅行がメインになる」とし、「キャンペーンは需要喚起の起爆剤になるはずだったが、感染が収まらないうちは秋の団体旅行も厳しい」と見通す。

 名鉄観光サービスの苫小牧支店(表町)も27日以降、準備が整い次第、最大35%割引きツアーを発売するが、東京発着のツアーの除外やキャンセル料の補償など状況が二転三転したため、情報収集に追われている。本社(名古屋市)の経営企画部は「近場を求めるニーズがあり、北海道では道内が中心となるのではないか」と予測する。

 JTB(東京)は、キャンペーンの詳細が決まり次第、店舗や顧客に連絡する考え。日本旅行(同)は「キャンペーン事業者への登録がまだなのでコメントできない」としている。

 苫小牧観光協会の藤岡照宏専務は「キャンペーンは観光業にとってプラスだが、消費者はまだまだ警戒している。需要の回復には時間がかかる」と話した。

 同事業は、国内旅行を対象に宿泊・日帰り旅行代金の2分の1相当額を支援する。支援額のうち35%を旅行代金に、15%を地域共通クーポン券として配布する。1人1泊当たり2万円(日帰り旅行は1万円)が上限。利用回数の制限はない。

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