浦河町内の有志団体「Rehe Isam(レヘ・イサム)」(八重樫志仁代表)主催の「はじめてのaynu(アイヌ)文化体験」がこのほど、浦河町東町の「カフェ・アッシュ」で開かれた。町内外からの参加者が伝統のひもを編む技法を学び、ペットボトルが入る小さな編み袋、ポンサラニプ作りを体験した。
公益財団法人アイヌ民族文化財団の助成事業。同町のアイヌ文化伝承者の堀悦子さんが講師を務めた。えりも町、新ひだか町など町外を含めて10人が参加し、アイヌに伝わる伝統の生活用品の編み袋を作った。
編み物に使うひもは、本来はオヒョウやシナの皮をひもにして編む。今回は半日の文化体験のため、梱包(こんぽう)用の太めのひもを代用して編んだ。
参加者は、堀さんの指導を受けて一番難しい底の部分から編み始め、らせん状に回りながら編み進める工程に挑戦した。底や側面、上部の編み方はそれぞれ異なり、一般の人にとってはかなり複雑で繊細な編み方。参加者は四苦八苦しながら真剣な表情で編み袋作りを体験。伝統的なアイヌの技法に理解を深めていた。

















