苫小牧市出身の稲塚監督 日高線テーマの映画撮影

苫小牧市出身の稲塚監督 日高線テーマの映画撮影
日高線を扱った記録映画の取材、撮影に入った映画監督の稲塚さん=JR日高線、大狩部駅近く(提供)

 苫小牧市出身の映画監督、稲塚秀孝さん(69)=東京在住=が27日から、高波被害後の復旧が進められず廃止とバス転換がほぼ固まったJR日高線(鵡川―様似間)を題材にした記録映画「日高線と生きる」の撮影を開始した。来年5月ごろまで撮影を重ね、同秋頃の全国上映を目指す。稲塚さんは「日高線沿いの四季の風景を織り交ぜながら、さまざまな考えや議論を提起できる作品にしたい」と意気込んでいる。

 勇払生まれの稲塚さんは苫小牧東高時代に登下校で同線を利用。親戚が沿線の日高町清畠に暮らしていたこともあり、「思いがある鉄路」(稲塚さん)という。廃線の危機を知り、日高線と生きてきた人たちの姿を記録しようと、昨年から準備。今春から撮影を始める予定だったが、新型コロナウイルスの影響で来道できず延期していた。

 27日に来苫し、3日間のスケジュールで日高線沿線自治体協議会の現職7町長インタビューや、北海道情報大学(江別市)の学生の協力を得てドローンによる空撮を行った。来年5月まで5度に分けて各町の町議や医療従事者、1次産業の関係者、同路線の再開を目指す人などを取材する計画という。

 稲塚さんは、医療機関の受診や通学などに利用していた町民、観光産業、物流をはじめとする地域経済への影響をクローズアップし、これまで担ってきた役割などを映像にまとめるという。

 来年秋に全国のミニシアターで上映する予定。道内は苫小牧のシネマトーラスと浦河町の大黒座の2館で行う考えだ。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る