苫小牧市と白老町の両消防本部は1日から、聴覚や言語機能に障害を持つ人がスマートフォンから119番通報できる緊急通報システム「NET119」の運用を始めた。事前登録が必要だが、従来のファクスやメールと比べると操作が簡単でスムーズな通報が可能。苫小牧市は607人、白老町は15人が対象となる見通しだ。
同システムは、スマホのGPS(全地球測位システム)機能による通報位置の確認や、メールでのやりとりをリアルタイムにできる「チャット機能」を使い、現場の状況をより迅速に伝え、把握できるのが特長。通報場所を地図で示したり、火災や事故現場の様子、けが人の容体などをチャットで伝えられる。写真を送ることも可能で、現場の様子を指令センターへ情報提供できるメリットもあるという。
両消防本部ともファクスとメールによる通報を含めた連絡体制の強化につながることを強調。実際の緊急事態に慌てず対応できるよう、訓練につながる練習通報機能があることも挙げる。
市消防本部は「市内の障害者福祉の担当者や関係団体などと連携し、システムの理解と周知を進めたい」と話す。
苫小牧では市内在住や通勤、通学しており、聴覚または言語機能に障害があるため電話による通報が困難な人が対象。申請は、GPS機能付きのスマホなどを使って消防本部ホームページのQRコードを読み込む電子申請か、同本部で配布している申請用紙による窓口手続きのいずれかで行う。
このシステムは消防庁の呼び掛けで全国で導入を推進中。胆振管内では伊達市など1市3町でつくる西胆振行政事務組合が導入済み。厚真、安平、むかわの3町を管轄する胆振東部消防組合は11月1日の導入を目指している。
















