安平町遠浅小学校(吉成透校長)で7月31日、全校児童を対象にした防災教室が開かれた。防災を担当する町総務課の松尾仁主幹と石山透主幹を講師に招き、災害時の備えなどを学んだ。
松尾さんは、地震や台風など災害時に備えて自宅に非常食や水、救急セットなどを用意しておくことの重要さを説き、「そういう生活を心掛けていると、いざという時に困らない。家の中のすぐ取り出せる場所に最低限用意しておいて」とアドバイス。2018年9月に発生した胆振東部地震時の避難所での自治会関係者の奮闘、警察や消防、自衛隊、ボランティアの救助が駆け付けたことなども挙げ、「他の人が困っていたら、助けてあげられる人になって」と呼び掛けた。
また石山さんは、町がホームページで公開している大雨や土砂災害におけるハザードマップ、避難所を示した地図があることを紹介した。
同校では例年、学校運営協議会が中心となり、終業式から1泊2日の日程で「防災キャンプ」を開催していた。今年は新型コロナウイルス感染症対策で中止となったため、これの代わりとして授業を行った。
児童を代表して6年生の三明日香(さんみょう・はるか)さん(11)は「ホームページの確認や物資の蓄えなど、災害について学んだことを生かして今後に備えたい」と感謝の言葉を述べていた。

















