毎年8月、非核平和への願いを込めて苫小牧市内で朗読会を開いてきた市民団体「ヒロシマ・ナガサキを語り継ぐ会」(舘崎やよい代表)は今年、活動開始から25周年の節目を迎えた。幅広い年代の市民を読み手として迎え、被爆者がつづった詩の朗読などを通し、戦争がもたらす悲劇を訴え続けてきた。新型コロナウイルスの影響で一般公開はしないが、今年も6日に朗読会を開く。
同会は「演劇制作体・地人会」による原爆をテーマとした朗読劇の苫小牧公演を実現させようと、市民らで1994年9月に立ち上げた苫小牧上演実行委員会が始まり。翌95年7月、被爆した母と子の手記を基にした地人会による朗読劇「この子たちの夏」を市民会館大ホールで行い、約1300人の来場者を集めた。
同実行委のメンバーとして活動に参加した舘崎さんはこの取り組みを継続させようと、翌年、子どもから大人まで市民らを語り手とした朗読劇を上演。これに手応えを感じ、その後も毎年8月、会場や演目を変えながら朗読会を開催し、戦争がもたらす悲劇や平和な社会の尊さを伝え続けてきた。近年では高校生による演劇や、福島第1原発事故の被災者がつづった詩の朗読も取り入れてきた。
今年は活動開始25年の節目を記念し、メンバーら約10人で広島を訪れ、原爆について見識を深めるツアーを計画。7月、現地で語り部活動を続けている男性の案内で広島市内を巡る予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で取りやめに。6日に行う朗読会も一般公開はせず、規模を縮小して関係者のみで行うことを決めた。
舘崎さんは「節目の年に思うような活動ができないことは残念だが、その中でも出演者の皆さんの協力で朗読会は続けることができ、ほっとしている」と笑顔。「悲惨な現実を二度と繰り返してはいけないという思いを込め、歴史を語り継ぐことはとても大切」と強調し、「これからも活動を続けたい」と力を込めた。
同会は今月、25年に及ぶ会の歩みをまとめた記念誌「あの日を忘れない」も発行した。希望者には600円で提供している。
問い合わせは同会浅野さん 電話0144(57)5904。
















