広島原爆から75年 苫小牧の市民団体、平和の鐘設置目指す

鐘のモニュメントへのアイデア応募を呼び掛ける、同団体関係者

 広島への原爆投下からきょうで75年を迎えた。非核平和都市条例を掲げる苫小牧では、市民団体が平和プロジェクトの呼び掛けを進めているほか、核兵器廃絶を訴える原爆パネル展などが開かれている。

 苫小牧の市民団体、ぴーすぷろじぇくと苫小牧(榎戸克美・石塚茂子共同代表)は、市内に非核平和を願うシンボル「鐘のモニュメント」の設置を目指し、市民からデザインや設置場所のアイデアを募集している。市内公共施設に置いた回収袋で受け付け中だ。

 同団体は平和な社会の実現を目指して活動。今年は戦後75年の節目を記念し、市民らが命の大切さや恒久平和について考えられるよう「平和の鐘プロジェクト」を立ち上げた。まちぐるみの取り組みとするため、今月からアイデア募集をスタート。デザインや置きたい場所、刻みたいメッセージのほか、自動で音楽が流れるセンサー機能など自由な発想のアイデアを求めている。

 市内4カ所のコミュニティセンターや市民会館など公共施設を中心にポスターを掲示。その近くに回収袋を設置し、10月末までアイデアを募る。つながりのある市内の団体や個人、学校や児童センターなど子どもたちにも協力を呼び掛けるという。

 寄せられたアイデアは後日、市内で展示し、取りまとめ後に市民発案の企画として市議会に提案する。榎戸共同代表は「モニュメントはこの時代を生きる私たちの証しにも成り得る。ぜひ多くの人に参加してほしい」としている。

 一方、市が主催する原爆パネル展は14日までの日程で、市役所2階の市民ギャラリーと文化交流センターで開催されている。

 市が2002年施行した非核平和都市条例に基づく事業。両会場では、原爆投下直後の廃虚となったまちの惨状や激しい熱線で皮膚が焼けただれた姿、炭化した遺体の写真など、日本非核宣言自治体協議会(事務局・長崎市)から提供を受けたパネル53枚を展示。苦しさから逃れようと「殺してくれ」と叫んだとする話も紹介している。

 市役所の会場では、被爆者が当時の記憶を語った証言映像も上映。文化交流センターでは、ぴーすぷろじぇくと苫小牧が進める平和の鐘プロジェクトのアイデア募集袋も置く。

 6日に文化交流センターを訪れた50代の女性は「絶対に忘れてはいけない歴史。(展示の)被爆者の証言を読むと、胸に迫るものがある」と感想を語った。

 ぴーすプロジェクトへのアイデア提供は郵送でも受け付ける。宛先は郵便番号053―0047、苫小牧市泉町1の3の16、榎戸克美。

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