苫小牧 ファミサポ19年度は利用減、幼保無償化やコロナ影響

苫小牧 ファミサポ19年度は利用減、幼保無償化やコロナ影響

 子育ての援助を行いたい人と援助を受けたい人でつくる互助会員組織、苫小牧市ファミリー・サポート・センター(ファミサポ)の2019年度利用件数が、前年度より1201件少ない3277件となった。昨年10月から始まった幼児教育・保育の無償化などで幼稚園や保育園を利用する家庭が増えたのが主な要因。ただ、子育て支援を必要とする親のニーズは依然として高いことから、同センターは今月、援助者の養成講座を開いて受け入れ態勢を強化する考えだ。

 ファミサポは「依頼会員」からの要請を受けて「提供会員」が必要な支援を行う仕組みで、預ける側は時間に応じて報酬を支払う。提供会員は子どもを預かるほか、保育園や学校などへの送り迎えや宿泊を伴う預かりなど幅広い内容で活動する。市内ではNPO法人チャイルド・サポートこあらが市の委託を受けて運営している。

 19年度の集計結果では、仕事などの予定に合わせて事前予約する「基本利用」が2982件で全体の9割。急な病気や残業など「緊急的な利用」は103件で、病気の子どもの預かりは61件となっている。

 近年の動向を見ると、12年度は2458件だったが、13年度は大台を超える3070件に増加。共働き世帯の増加などを背景に、17年度は過去最多の4613件を記録。18年度も4478件と微減にとどまっていた。

 同センターによると、19年度上半期は例年並みの利用状況だったが、幼児教育や保育無償化が始まった10月以降は大幅に少なくなったといい、担当者は「選択の幅が広がったことが大きい」と分析する。

 さらに新型コロナウイルスの感染が全国で広がった2月下旬からは、定期利用世帯の依頼が減少。担当者は「自宅勤務や自宅待機になり、利用機会がなくなった人もいる。感染予防で控えた人もいたのでは」とみる。

 ただ、この間も一定の需要はあった。早朝から仕事がある保護者の代わりに、提供会員が子どもの世話や保育園への送り届け、学校から塾などへの付き添いといった送迎を伴う利用が目立つという。

 同センターではこうしたニーズに対応するため、担い手(提供会員)確保に向けた養成講座を8月18日から9月1日までの間に6回、市男女平等参画推進センターで開催する。20歳以上の市民なら誰でも受講可能で、送迎対応が可能な若い世代や男性などの受講も歓迎している。受講無料だが、テキスト代として2000円が掛かる。

 講座の申し込み、問い合わせは同センター 電話0144(84)7266。

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