函館馬主協会(河内孝夫会長)と札幌馬主協会(吉田照哉会長)は7日、新型コロナウイルス感染症対策に役立ててほしいと、浦河町の浦河赤十字病院(大柏秀樹院長)に医療機器600万円分(各協会300万円)を寄贈した。
同病院は日高地域の中核医療機関で、管内で唯一の感染症指定医療機関として感染症指定病床がある。
両協会の寄付は社会貢献の一環。新型コロナウイルス感染患者専用の多用途透析用監視装置、注射液を一定量送り込むシリンジポンプと輸血ポンプの計15台を寄贈した。
同日は函館馬主協会の高樽秀夫副会長(浦河町)と鎌田信一理事(同)、札幌馬主協会の三嶋昌春常務理事(同)、谷川貴英理事(同)が病院を訪れ、大柏院長に目録を手渡した。高樽副会長や三嶋常務理事は「ここは新型コロナ感染患者の唯一の受け入れ病院。患者が出た場合は手厚い医療を」と話した。
大柏院長は「日高は落ち着いている。これまで管内で3人の陽性患者が出て、当院に入院している。寄付を受けた医療機器を有効活用したい」と感謝した。
また同町のJRA日高育成牧場(高嶋民治場長)も7月下旬、新型コロナ対応の医療機器など11種500万円相当を同院に寄贈した。4月末に中山競馬場で開催した育成馬(2歳馬)ブリーズアップセールでの同牧場分売り上げの一部を充当した。高嶋場長は「機器類が地域医療に役立てば」と話した。
寄贈したのは感染症対応の患者用検温システム、人工呼吸器装着前の治療で呼吸の改善が可能なネーザルハイフローシステム、気管挿管チューブを挿入するためのビデオ喉頭鏡など4機器。ほかに整形外科患者用の腫れ防止の患部冷却機器、緊急外来の昇降式ストレッチャーなども贈った。




















