苫小牧市出身の丁子蒼(ちょうじ・あおい)さん(20)が昨年8月から、ポーランド国立バレエ団の団員として活躍している。入団1年目ながら、舞台上でソロの踊りを披露するソリストを複数の公演で任されるなど、自身の力を十分に発揮。「自分ができることを無我夢中でやってきた。登場人物になりきり、作品にあった表現をしていきたい」と2年目の活動にも意欲を見せている。
丁子さんは6歳の時に、市内高丘のバレエ教室、苫小牧シティバレエアカデミー(倉茂織絵代表)に通い始めた。以降、道内外のバレエコンクールに積極的に出場し、全国大会で各学年部門の優勝経験も5回ほどある。
16歳でオーストリアのウィーン国立歌劇場バレエ学校の7年生に入学。本来8年生で卒業するところ、学年成績トップで飛び級し、1年早く卒業。その後、ウィーン国立バレエ団のジュニアカンパニーで2年ほど舞台出演を続けた。
ポーランド国立バレエ団へは、ウィーンでお世話になった芸術監督の薦めで応募を決意。世界各国から入団希望者が集まる中、書類審査や表現力を見るオーディションを経て昨年8月、見事に狭き門を突破した。
入団後はポーランドの首都ワルシャワに転居し、月ごとに異なる演目の練習をこなす日々が続いた。一つの演目につき10公演あり、月に1~2週間ほど国立劇場の舞台に立った。
約80人の団員の中から、ソロパートのあるソリストに選ばれることが多かったが「覚えることが多く忙しかったけど、たくさん役を頂けて踊れるのがうれしかった」と力強く語る。中学生の時から英語の勉強に力を入れ、ウィーンでの経験もあることから、英語でのコミュニケーションも何のそのだ。
現在、同バレエ団で活躍する日本人メンバーは丁子さんを含めて7人。6歳から丁子さんを指導してきた倉茂さんは「バレエは技術はもちろん、何事にもくじけない根性が無ければ続けられない。苫小牧から誕生したプロのバレリーナとして、地元の子どもたちの憧れの存在になってほしい」と応援する。
今年は新型コロナウイルスの影響で、3月以降の公演が中止になり、自宅で自主練習を続ける日々が続いた。現在は夏休みで苫小牧市内の実家に帰省しているが、9月からはソリストの役目を与えられた次の公演の練習が始まる。
「活動休止が続いた分、再開できた時はパワー全開で頑張りたい」と笑顔で語った。
















