新ひだか町東静内の画家、小林勝さん(90)が、フランス芸術大賞を受賞した。作品はリズミカルで爽やかな女性の肉体美を描いた「蒼い更衣室」(1983年制作、F40号)。
小林さんはオホーツク管内置戸町出身。若い頃、町内で道営競馬の騎手や軽種馬牧場、木材業に従事してきた。子ども時代の落書きが原点という絵画は働きながらデッサンを続け、静内文化劇場(現在は閉鎖)で上映する映画の看板制作にも携わった。
50歳代で初めて公募展「日輝展」に作品を応募し特選に輝いた。その後はフランスやイタリア、スペインなどの海外展示会に出品。フランスの20世紀芸術世界大賞など海外で数々の受賞歴を持つ。
一貫して若い女性を描き続けている。小林さんは「フランスは絵描きの憧れの場所。自分の力が認められて賞を頂けてうれしい」と話し、現在もアトリエで毎日制作活動を続ける。「元気なうちは描き続けたい」と意欲を見せている。

















