救急車到着遅れる 80代女性死亡 システム誤操作 恵庭市消防署

救急車到着遅れる 80代女性死亡 システム誤操作 恵庭市消防署

 恵庭市消防本部は11日、9日深夜、市内有明町の男性から「妻(80代)の意識がなく呼吸がない」との通報を受けた際、市消防署の「自動隊編成」システムの誤操作などにより、救急車両の現地到着が通常より6分遅延する事案があったと発表した。女性は緊急搬送された病院で死亡が確認された。

 同消防本部の説明によると、男性からの通報時に心肺停止状態が予想されたため、消防車両と救急車両が現地に向かう救急連携出動を行った。通報時に市消防署の救急車は別件で出動中で、非常車両として島松出張所に配属中の救急車両に出動を指令した。本来は、現地に近い南出張所(和光町)に配備の救急車両が出動すべきだったが、島松出張所配属の救急車両が出動後の除染作業後、車内の機器で出入庫管理データを入力すべきところ、出張所内の装置で行ったため、自動隊編成システムのデータ設定が解除され、救急車両が市消防署に復帰したと認識され、出動指令を出した。

 指令センター職員も本来、通報現場までの距離を確認する必要があったが、通報者への心肺蘇生法を口頭指導していたため、疑問を持たず、自動隊編成システムを優先し現場に最も近い救急車両が島松出張所の救急車両と判断、指令を出したという。その後、救急車両の隊長から端末に指令書と地図表示が出力されていないとの連絡が入り、指令センターが誤りに気付き改めて南出張所の救急車両に出動を再指令した。

 女性は先着の消防車両の隊員が心肺停止状態を確認後、自動体外式除細動器(AED)で心肺蘇生を実施。救急車両の隊員に引き継ぎ、心肺蘇生を実施しながら病院へ搬送した。現地到着の遅れと女性の死亡との因果関係ははっきりしていないが、海老康浩市消防署長は「署員への操作の再確認など教育を徹底し再発防止に努めたい」とコメントした。

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