苫工ハンドボール部 全勝優勝で〝有終の美〟―室蘭支部交流大会

苫工ハンドボール部 全勝優勝で〝有終の美〟―室蘭支部交流大会
高体連大会支部予選代替の室蘭支部交流大会を制した苫小牧工業高ハンドボール部メンバー

 苫小牧工業高ハンドボール部は5、7の両日に室蘭市内で開かれた室蘭支部交流大会で優勝した。選手7人とマネジャー1人の計8人の3年生にとって残った一つの大会を3戦全勝。熊谷充将主将は晴れ晴れした表情で「これまでつらいこともあったけれど、最後まで仲間と助け合いながらやってこられた」と語った。

 新型コロナウイルスの影響で中止となった高校総合体育大会室蘭支部予選の代替大会として開催された。苫工のほか、室蘭工業と室蘭栄、静内の計4チームによるリーグ戦が繰り広げられた。

 3年生メンバー主体で挑んだ苫工は室栄を46―8、静内を36―19で一蹴。最終戦で激突した室工は現在の3年生が2年前に初めて臨んだ練習試合で小差の敗北を喫したライバルだったが47―22で快勝し、全勝優勝を決めた。

 小田健介監督が「苫工チームで歴代最強」と太鼓判を押した今年度前半のチーム。室工戦では厳しいディフェンスに対抗するため、機をみてGKを引き上げ、コートプレーヤーを1人増やす「7人攻撃」を多用して得点を重ねた。

 ピボットの杉原大とライトバックの石崎航は最終戦で11得点ずつを挙げて活躍。杉原は「キーパーの股下を狙って打ち続けた。うまく決まってよかった」と振り返った。小田監督は「攻撃力は全道でもトップクラスに成長したと思う」との手応えを受け止めていた。

 ディフェンスではGKの髙橋が好セーブを連発してチームを勢いづけ、「1月の全道新人戦でディフェンスとの連係ミスでゴールを決められた。約半年かけて練習した結果、改善できたと思う」と率直。小田監督も頭上を狙われる傾向がある髙橋のシュートの対策として「瞬発力を鍛えてきた」と言い、今大会3戦の守りを「安心して見ていられた」と振り返った。

 今回の交流大会を夏の室蘭支部大会として数えれば「9連覇」を果たした苫工ハンドボール部。小田監督は「練習に対する真剣な姿勢がチームを強くした」と総括した。

 熊谷主将は「コロナの影響で練習ができない時期もあったけれど、この大会に照準を合わせてコンディションを整えてきたので、絶対勝ちたかった」と3年生としての思いを代弁。同期との部活期間を振り返り、「誰も欠けることなく最後を迎えることができてよかった」と締めくくった。

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