末松信介文部科学相は10日の閣議後記者会見で、学校での新型コロナウイルス対策をめぐり、「熱中症は即、命を落としかねないから、体育や部活動、登下校ではマスクを外してほしい」と述べ、場面に応じて熱中症対策を優先する考えを示した。文科省は同日付の事務連絡を通じ、各地の教育委員会に伝える。
5月にも同様の事務連絡を出したが、学校現場での熱中症が相次いでいることを受け、改めて周知する。
今回の事務連絡では(1)熱中症が命に関わる重大な問題と認識する(2)体育、運動部活動、登下校では熱中症対策を優先し、マスクを外す(3)体育中などでは距離を空け、近距離での会話を控える―の3点の徹底を要請した。