参院選へ動き本格化―与野党

参院選へ動き本格化―与野党

 通常国会閉幕から一夜明けた16日、与野党は参院選(22日公示、7月10日投開票)に向けた動きを本格化させた。岸田文雄首相(自民党総裁)は16日午後、同党の全国幹事長会議に出席し、参院選勝利へ決意を表明。立憲民主党の泉健太代表は高松市内で街頭演説し、政府の物価高対応を批判した。

 松野博一官房長官は午前の記者会見で、岸田政権の基本方針として「社会経済活動の回復に向けた取り組みを段階的に進める。物価、景気両面に切れ目なく対応する」と説明。国際社会と連携してウクライナ危機に対処する立場も示した。自民党は幹事長会議後、高市早苗政調会長が公約を正式発表する。

 泉氏が駆け付けた香川選挙区(改選数1)は自民党の現職に対して野党候補が乱立している状態。「物価高は本当に深刻だ。4月から年金(支給額)が下がり、ダブルパンチだ」と指摘し、立民への支持を呼び掛けた。これまで「岸田インフレ」と批判しており、引き続き政策面で政権との違いを強調する構えだ。

 公明党の山口那津男代表は報道各社の合同インタビューに応じ、物価高対策への取り組みをアピール。日本維新の会の藤田文武幹事長は夜に東京・新橋駅前で演説し、首都での議席獲得に向け支持を訴える。

 首相や泉氏ら各党党首は16日夜、民放テレビ番組に出演し、物価高対応などをめぐる討論に臨む。

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