参院選公示から一夜明けた23日、与野党幹部は全国で支持を訴えた。自民党の世耕弘成参院幹事長は千葉県のJR松戸駅前で街頭演説し、公認候補を応援。立憲民主党の泉健太代表は長野県内を回り、てこ入れを図った。7月10日の投開票に向け、舌戦が本格化した。
世耕氏はウクライナ危機を踏まえ、「今回の選挙は日本にとって重要だ」と強調。「国際関係、経済、仕事のできる自民党にぜひ強い力を与えてほしい。他党では難局を乗り切ることはできない」と力説した。
これに対し、泉氏は長野県駒ケ根市の演説で、「円安が物価高をもたらしている。賃上げが物価高に追い付かないなら、減税や給付をすべきだ」と主張。「岸田政権は具体策をやろうとしない。怒りの声を上げてほしい」と呼び掛けた。
この日は太平洋戦争末期の沖縄戦の犠牲者を追悼する「慰霊の日」。岸田文雄首相(自民党総裁)は沖縄県に入り、「沖縄全戦没者追悼式」に参列。この後、松山市に移って街頭演説を行う。
公明党の山口那津男代表は兵庫県尼崎市で演説した後、商店街を視察。物価高対策などに関し、これまでの取り組みをアピールする。
日本維新の会の馬場伸幸共同代表は仙台市、共産党の志位和夫委員長は名古屋市、国民民主党の玉木雄一郎代表は宮崎市でそれぞれ遊説し、浸透を図る。














