日午前の東京外国為替市場で円相場は下落し、1998年9月以来、約24年ぶりに一時1ドル=138円台を付けた。米消費者物価指数(CPI)の大幅上昇を受け、海外市場に続き円売り・ドル買いが優勢だった。午前11時現在は137円92~92銭と前日比88銭の円安・ドル高。
前日の海外市場では、市場予想を上回った6月の米CPIを受けて米連邦準備制度理事会(FRB)が大幅な利上げを継続するとの見方が強まり、米長期金利が一時上昇。日米金利差拡大を意識して円が売られ、一時1ドル=137円87銭まで下落した。
市場では、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で「1%の利上げ観測も出てきている」(国内証券)との見方が台頭。一方、急速な利上げにより米景気後退への懸念も強まっており、「円安のペースも鈍るのではないか」(FX会社)との指摘も出ている。














