衆院議院運営委員会は28日の理事会で、政府が8月3日に召集すると伝えた臨時国会の日程をめぐり協議した。与党は、会期を同5日までの3日間とした上で最終日に故安倍晋三元首相の追悼演説を実施すると提案。野党各党は、政府がまず安倍氏国葬の法的根拠などについて説明すべきだと主張し、折り合わなかった。
自民党は追悼演説について、同党の甘利明前幹事長が行う方向で調整しているが、この日の理事会では甘利氏の名前を出さなかった。
立憲民主、日本維新の会、国民民主、共産の野党4党は3日間の会期に反対。国葬のほか、急拡大する新型コロナウイルス、物価高騰への対応も審議するため、相当の会期幅を設けることや閉会中審査の実施を求めたが、与党側は応じなかった。維新の遠藤敬国対委員長は記者団に「(自民は)ゼロ回答。納得できない」と反発した。
一方、立民の泉健太代表は27日のツイッターで、追悼演説の人選に関し「さすがに甘利議員はないのでは。元首相への追悼なら与野党の関係なく首相・議長経験者による演説にすべきだ」と自民案に反対する考えを示した。














