全国中学校卓球大会が20~22日、苫小牧市総合体育館で開かれる。日本の女子卓球界を長くけん引した福原愛さん(33)=当時青森山田中3年=らが来苫した2003年以来19年ぶりの市内開催。新型コロナウイルス禍にありながら努力を重ね、大舞台切符をつかんだ苫小牧勢を団体、個人シングルスの2回に分け紹介する。
◇団体戦
全国9ブロックの予選を勝ち抜くなどした男女各39校が出場する。20日に13組の予選リーグ、21日に各組1位による決勝トーナメントが行われる。
■男子和光
1月の北海道選抜大会(札幌市)で胆振勢初の栄冠をつかんだ。続く3月の全国選抜でも1勝。石川隼丞主将(3年)=北海道菊卓会=、渡邊優樹(2年)=North Champ TTC=、藤田博翔(2年)=同=の市内クラブで腕を磨く3人が柱だ。
中学から競技を始めた生徒への指導や助言も精力的に行いながら、チームの結束力を高めてきた。8月の全道大会(旭川市)こそ予選第2ステージでまさかの敗退を喫したが、「下を向いてる余裕はない」(石川主将)と気持ちを切り替えた。
予選リーグでは桜ケ丘(鳥取)、津田(徳島)と対戦する。石川主将は「全力を出し切りたい」。渡邊は「出場できない他校の選手のためにも頑張る」と意気込む。
■女子ウトナイ
8月の全道大会で自信を付けた。予選第2ステージで敗退とはなったが、同大会を制した強豪私立の札幌大谷や2位留萌と相次ぎ対戦し「自分たちの実力を測ることができた」(葛西美央主将)からだ。
「よりまとまりが出てきた。卓球を楽しみながらプレーできている」と青木一茂顧問。中学から競技を始め、1月にペア結成した大和詩(3年)・近藤ありす(2年)のダブルス力向上も全国大会勝利に向け好材料という。
平田(島根)、大間々(群馬)と予選リーグで対戦する。葛西主将は「全国にはレベルの高い選手がたくさんいると思うけれど、雰囲気にのまれて後悔する試合だけはしたくない」と語った。
【男子団体・和光】
石川 隼丞(3年)
畠山 彪斗(3年)
水上 真(3年)
木澤 元希(3年)
鈴木 海翔(3年)
藤田 博翔(2年)
渡邊 優樹(2年)
佐々木 遼夢(2年)
【女子団体・ウトナイ】
葛西 美央 (3年)
大和 詩 (3年)
大橋 茜 (2年)
富士本 璃呼 (2年)
近藤 ありす(2年)
中野 亜茉音(2年)
洞内 希文 (2年)
水島 凜 (1年)




















