鉄道駅にミサイル、22人死亡 独立記念日、全土で空襲警報―ウクライナ

鉄道駅にミサイル、22人死亡
独立記念日、全土で空襲警報―ウクライナ

 【キーウ、ニューヨーク時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、東部ドニプロペトロウシク州の鉄道駅などにロシアがミサイル攻撃を仕掛け、少なくとも22人が死亡、約50人が負傷したと明らかにした。死者には11歳の子どもが含まれているという。国連安保理会合のオンライン演説とその後のビデオ演説で語った。

 この日は、ウクライナ全土で空襲警報が鳴り続けた。ロシア軍の侵攻から半年というだけでなく、旧ソ連からの独立を宣言して31回目の独立記念日にも当たる。ロシア軍が、記念日を狙って攻撃を強化したとみられる。

 ゼレンスキー氏によると、今回の攻撃で車両4両が破壊された。同氏は安保理演説で「これがわれわれの日常だ」と述べ、ロシアを非難した。

 ウクライナ政府は、ロシア軍の攻撃を警戒し、祝賀行事を禁止していたが、首都キーウ(キエフ)中心部の独立広場周辺には多くの市民が繰り出した。国旗をまとったり、刺しゅうの入った民族衣装を着たりして独立を祝う姿が見られた。

 キーウでは早朝から少なくとも7回、空襲警報が断続的に発出されたが、被害はなかった。警報のサイレンが鳴ると、広場の地下通路に避難する人もいれば、何事もなかったかのように通りを歩き続ける人もいた。

 地下通路で警報解除を待っていた衣料品店の店長ヤナ・ビラさん(31)は「警報のたびに店を閉めて避難しなければいけないけれど、水や食料、本を常に用意している」と落ち着いた様子。一方、広場で友人と話し込んでいたニキータ・ニキチェンコさん(30)は「避難することはない。軍の防空システムを信頼している」と強調した。

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