東京商工リサーチ北海道支社は、2022年度の賃上げ実施状況調査結果を発表した。道内企業の84%が賃上げを「実施した」と回答。実施率はコロナ禍の業績落ち込みから回復途上だった21年度(70・1%)に比べ13・9ポイント上昇した。
規模別では大企業が88・9%だったのに対し、中小企業は83・4%。大企業が5・5ポイント上回った。
産業別では金融・保険業が100%で最多。これに小売業(93・8%)、運輸業(93・3%)が続いた。
近年、春闘は「3%以上」の賃上げ目標を掲げている。賃上げ率については、「3%以上」を達成した企業は56・6%だった。前年度(37%)に比べ19・6ポイント上昇した。
定期昇給率は32%の企業が「2~3%未満」と回答して最多。ベースアップ率も「2~3%未満」が33・1%で最も多かった。
同支社では、22年度の賃上げについて「コロナ禍からの業績回復よりも、従業員の引き留めや物価高への対策の側面が強い」と分析。資金力に乏しい中小企業は今後、「人件費上昇が収益悪化に拍車を掛けることも懸念される」と指摘している。
調査は昨年12月1~8日にインターネットで実施。道内企業262社から有効回答を得た。定期昇給、ベースアップ、賞与、新卒者の初任給の増額、再雇用者の賃金の増額を「賃上げ」と定義して分析した。
















