16日に発表された鈴木道政2期目最初の政策予算(2023年度補正予算案)の目玉となっているのが、「北海道地球温暖化防止対策基金」(通称・ゼロカーボン北海道推進基金)の創設だ。100億円規模の基金で、初年度は26事業に計19億円を活用する予定。環境と経済の好循環を図りつつ、看板政策の「ゼロカーボン北海道」を推進する。
鈴木直道知事は16日の記者会見で「2050年までのゼロカーボンの実現に向けて、30年度までの温室効果ガス排出量を13年度と比較して48%削減していく目標の達成を視野に現在、取り組みを進めている」と説明。こうした目標の達成には「中長期的な視点で進めていくことが必要」と強調。地域支援、産業振興、人材育成に活用するため「新たに100億円規模の全国トップクラスとなる基金を設置する」と述べた。
この基金のうち19億円を活用し、今年度は▽洋上風力に関するサプライチェーン(供給網)の構築に向けた調査や関連人材に対する支援(3000万円)▽住宅や集会場などのゼロカーボン化を進めるための省エネ改修(1億4000万円)▽民間企業の新エネルギー設備導入への支援(2億2000万円)―などに取り組む。
知事は今後について「民間の寄付金も取り込みながら、この基金について運用していきたい」との姿勢。「具体的な目標を持った基金を設置することで、民間からの寄付という協力を頂くきっかけにもつながる」と強調。基金を活用した事業効果を上げるため「道民の方々の理解とともに、脱炭素、カーボンニュートラルに取り組む経済界、多くの企業の理解を得ながら進めていきたい」と述べた。
ゼロカーボン北海道は、政府が16日に閣議決定した経済財政運営の指針「骨太の方針」でも、北海道開発の重点事項として、前年度に続いて2年連続で明記。政府も実現へ向け、後押しする姿勢を示している。
同基金の設置条例案と補正予算案は、22日に開会する第2回定例道議会に提案される。
■ゼロカーボン北海道推進基金の充当予定事業(単位・千円)
(1)新エネルギー設備等導入支援550,000
(2)洋上風力発電サプライチェーン構築・人材確保支援事業
30,735
(3)次世代半導体産業集積促進事業107,514
(4)ゼロカーボン北海道普及促進事業30,446
(5)脱炭素型ビジネススタイル転換促進事業17,600
(6)地域脱炭素支援推進事業30,126
(7)住まいのゼロカーボン化推進事業141,000
(8)次世代型交通推進事業5,000
(9)道産農産物等温室効果ガス削減加速化事業1,773
(10)北海道ブルーカーボン推進事業10,632
(11)新エネルギー導入促進支援事業220,000
(12)ゼロカーボン地域プロジェクト支援事業585,000
(13)気候変動適応推進事業1,323
(14)北海道環境財団補助金8,576
(15)バイオマス利活用推進事業602
(16)持続可能な農を支えるクリーン農業促進事業2,173
(17)道の率先行動推進事業122,766
(18)道有施設照明LED化(計画修繕)28,278
(19)道有施設照明LED化(教育)4,872
(20)道有施設照明LED化(警察)44,906
(21)動物愛護管理センター施設整備26,291
(22)空港脱炭素化推進計画策定事業31,595
(23)航空灯火LED製品整備48,496
(24)消防学校改築11,054
(25)庁舎改築16,117
(26)深川警察署庁舎改築23,271
















