青葉被告、起訴内容認める 「やり過ぎた」、弁護側は無罪主張―36人犠牲、京アニ放火殺人・京都地裁

青葉被告、起訴内容認める
「やり過ぎた」、弁護側は無罪主張―36人犠牲、京アニ放火殺人・京都地裁

 京都アニメーション第1スタジオが放火され36人が死亡、32人が重軽傷を負った事件で、殺人や殺人未遂、現住建造物等放火など五つの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の初公判が5日午前、京都地裁(増田啓祐裁判長)で開かれた。青葉被告は罪状認否で起訴内容を認めた上で「現在ではやり過ぎたと思っている」などと述べ、弁護側は無罪を主張した。

 平成以降で最悪の犠牲者を出した放火事件は、発生から4年余りを経て審理が始まった。刑事責任能力の有無が主な争点で、事件の動機が大きな焦点となる。

 青葉被告は車椅子に乗って入廷。冒頭、「私がしたことに間違いありません。こんなにたくさんの人がなくなるとは思っておらず、現在ではやり過ぎたと思っている」と述べた。弁護側は心神喪失による無罪か、心神耗弱による刑の軽減を主張した。

 公判は全24回が予定され、裁判員裁判として異例の長期審理となる。12月7日に結審し、判決は来年1月25日に言い渡される。

 起訴状によると、青葉被告は2019年7月18日午前10時半ごろ、京都市伏見区の第1スタジオで、1階中央フロアにガソリンをまいて放火。32人に重軽傷を負わせ、10月4日までに36人を死亡させたほか、事件当日に柳刃包丁6本を所持したとされる。

 捜査関係者によると、青葉被告は事件の3日前、さいたま市見沼区から京都入り。前日に京都府宇治市内のホームセンターでガソリン携行缶や台車を購入し、同市内にある京アニ本社や別のスタジオ周辺にも立ち寄るなどしていたという。

 京都府警によると、現場近くの路上で身柄を確保された際、「小説を盗まれたからガソリンをまいて火を付けた」などと説明。20年5月の逮捕時にも同様の供述をし、「多くの負傷者が出そうだと思ったから第1スタジオを狙った」と話した。

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