杉田衆院議員の「人権侵犯」認定 アイヌ民族への差別的投稿―札幌法務局

杉田衆院議員の「人権侵犯」認定
アイヌ民族への差別的投稿―札幌法務局

 自民党の杉田水脈衆院議員がブログなどにアイヌ民族に対する差別的な投稿をした問題で、札幌法務局が「人権侵犯」と認定していたことが20日、分かった。救済を申し立てていた札幌アイヌ協会の多原良子さんが明らかにした。認定は7日付。

 杉田氏は2016年、国連の会議に出席した際、「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」とブログなどに投稿。多原さんが今年3月、法務局に人権救済を申し立てていた。

 多原さんは15日に法務局から説明を受けたといい、「きちんと認定されたことは大きな意味がある。これまでは我慢するしかなかったが、今後は声を上げていける」と話した。杉田氏の事務所は「人権侵犯と認定された」としている。

 杉田氏は総務政務官だった22年12月、参院予算委員会で「傷ついた方々に謝罪し、表現を取り消す」と答弁し、投稿内容を撤回している。

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