4 「出来事」「認知」がストレスに 重なると心身の不調に

4 「出来事」「認知」がストレスに  
重なると心身の不調に
ポジティブな出来事もストレスになり得る

 
 ストレスの仕組みを理解できる名曲があります。1966年発売のヒット曲です。クイズだと思ってお考えください。

 その仕組みとは、デートに誘われるという「出来事」に対し、どうしようと戸惑う「認知」が生じ、ドキドキする「ストレス反応」が起きるというものです。

 過度なドキドキは心臓に負担がかかりそうですね。デートには行ってみればよいと思いますが、もし避けたければ、デートに誘われないようにする「出来事の回避」です。次に、「どうにかなる」と認知を変える。それもうまくいかない場合、リラクセーションなどで脈拍上昇を抑える|のようにコントロールします。

 多くの場合、ストレスの原因「ストレッサー」は、出来事自体ではなく、「どうしよう」という「認知」です。ストレッサーを軽減するためには、「どうしよう」を減らすとよいのです。

 それには、変えられることと、変えられないことを見極める、という姿勢も含まれます。他人の行動は、基本的には変えられません。変えようという努力や工夫はできても、最後に行動を選択するのはその人です。他人の行動が思い通りにならないからといって、ストレス反応を起こすのは避けましょう。

 ストレスの原因は他に「変化」「脅威」「脅威の記憶」などがあります。大きな変化は一つでも大変ですが、中小の変化も数多く集まると心身に大きな負荷がかかります。

 それぞれの負荷を数値で示したのが、「社会的再適応評価尺度」です。配偶者の死は100点、結婚が50点などとされています。参考値ですが、1年間の合計が300点を超えると、高い割合で心身に不調を来すと言われています。累計で高得点にならないように心掛けましょう。

 冒頭のクイズの答えは山本リンダ「こまっちゃうナ」です。お分かりになりましたか?

(田中純・心理教育カウンセラー、イラストはカモシタハヤト)

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