製紙大手の王子製紙(本社東京都)は24日、苫小牧工場で新聞用紙を製造する抄紙機1台(N―1マシン)を今年9月末に停止すると発表した。新聞用紙の需要減少に伴う対応で、生産体制を再構築する。約520人の人員規模は大きくは変わらない。同工場では段ボール原紙用に改造される新聞用紙用のN―5マシンも2020年度上期の停機が決まっており、10月以降の新聞用紙生産は抄紙機5台体制で効率的に進めることになる。
同社によると、苫小牧工場の新聞用紙生産能力は年間約100万トンだが、近年は新聞用紙の需要が落ち込み、19年度は70万トン程度になる見通し。今後も需要減少が見込まれるため、設備の統廃合を決めた。
同工場の抄紙機は新聞用紙用7台、微塗工紙用1台の計8台。9月末で停機するN―1マシンは1964年から稼動している。年間生産能力は12万トンで同工場内の新聞用紙用抄紙機としては最小。停機に伴うコスト削減効果は固定費を中心に年間2億円程度を見込んでいる、約520人の社員規模について本社管理本部は「抄紙機の停機以降もグループ全体で人員配置を行う予定で大きな増減はない」としている。
同工場ではこのほか、グループ全体の生産体制再構築に伴い、関連会社の王子マテリア名寄工場から段ボール原紙部門が移管される予定。2021年度からの生産開始に向けて20年度上期中にN―5マシン(年間生産能力20万トン)を停機し、改造することも決まっている。
新聞用紙の生産について同社は「苫小牧工場を中心に進めていくことは変わらない」(管理本部)としており、今後は5台の抄紙機を稼動させながら、経営効率化を高めていくとしている。
















