JR北海道の島田修社長は11日の定例会見で、新型コロナウイルスの感染拡大による輸送人員の減少で23日から1カ月間、2段階に分けて特急列車を計656本運休することを明らかにした。訪日外国人旅行者(インバウンド)の減少や外出自粛などを受けた1月24日から3月末までの減収予想額は計47億円。島田社長は「会社発足(1987年)以来、現時点の減収幅は最大。3年半前の台風被害の40億円を上回る。(減収幅は)さらに拡大していくと言わざるを得ない」と述べた。
減便第1段階では、札幌―旭川間の「カムイ」「ライラック」などの運行を通常1日54本から44本(10本減)とするほか、札幌―東室蘭間の「すずらん」などを1日36本から30本(6本減)にする。
減便の周知期間を経て、4月6日から第2弾を実施。札幌―函館間の「北斗」を1日24本から20本(4本減)、札幌―帯広間の「とかち」など1日22本から18本(4本減)にして運行する。
同社によると、減便するのは2018年発生の胆振東部地震後以来。当時は節電のため「すずらん」の運行を減らし、17億円の減収となった。今回の減便の期間は道の緊急事態宣言や、活動自粛要請などの状況を踏まえて決める。
また、同社は減便のほかにも編成車両数も見直す。3月23日から「北斗」「おおぞら」の自由席を2両から1両に、4月6日から「北斗」の指定席を4両から3両に減らす。
新型コロナウイルスの感染拡大で、中国政府が1月27日に団体旅行の中止命令を出し、2月28日には道が緊急事態宣言を行った。同社によると、それをきっかけに輸送実績が大きく落ち込み、1月24~31日は1億4000万円、2月は11億9000万円減収。これに日本政府が3月9日に中国、韓国からの入国制限を設けたこともあり、3月は33億7000万円の減収となる見通しという。
島田社長は「まずは感染拡大防止のためにあらゆる方策を講ずる」とする一方、「4月24日のウポポイ開設までに事態が収まり、予定通り運行できることを希望している」と述べた。
















