サンマ漁の本番を迎え、浦河海上保安署は13日、浦河港から道東に向かう2隻のサンマ漁船に安全操業に関する指導を行った。
2隻は日高中央漁業協同組合所属の第八十三高漁丸=こうりょうまる=(29トン)と、昨年新造された第八十一宝輝丸(49トン)の中型船(20トン~100トン未満)。昨年9月に根室市納沙布岬の東約600キロの海上でサンマ漁船が転覆し、乗組員8人全員が死亡・行方不明になった海難事故が発生したことから、安全指導で点検と無事故操業を呼び掛けることにした。
この日、同海保の担当者5人が2隻に乗り込み、救命胴衣や安全設備などを確認。それぞれ7、8人の乗組員に機関整備や漁具の適正配置、最新の気象情報のチェックや乗組員の体調管理などの徹底などを呼び掛けた。
葭谷(よしや)真志署長は「サンマが取れないからと無理な操業は、大きな事故につながる危険がある」などと話していた。
中型船の操業は15日から。この時期の漁場はロシア海域で、徐々に道東沖に移る。サンマ漁船は、根室の花咲港を中心に水揚げや燃料・食糧を補充し、秋遅くまで操業する予定。

















