苫小牧市は指定管理者制度を導入している市内54の公共施設について、2019年度のモニタリング結果をまとめた。施設ごとに運営状況を検証し、評価を点数化したもので、総合評価(103点満点)の平均点は18年度比1・5点増の83点。モニタリングを開始した10年度以降での最高点を更新した。モニタリング結果は市ホームページで公表されている。
モニタリングでは指定管理を請け負う事業者の自己評価や利用者アンケート、事業計画の達成状況などを踏まえ、市の担当課が実地調査の上、得点を算定。16年度からは障害者雇用率の目標達成で3点の加算があるため、全体で103点満点となる。
得点に応じて▽90点以上を「AA(極めて優れている)」▽80点以上90点未満を「A(優れている)」▽65点以上80点未満を「B(良好)」▽50点以上65点未満を「C(特に問題なし)」―などと6段階評価している。
19年度の結果は「AA」が4施設(18年度比増減なし)で、「A」は32施設(同5施設増)、「B」が18施設(5施設減)だった。18年度と同様、「C」以下はなかった。
「AA」は都市総合開発(苫小牧市)が管理運営する日新温水プールと、総合体育館、日吉体育館、川沿公園体育館の計4施設。民間スポーツクラブ経営のノウハウを生かしてスポーツ教室などの自主事業を企画し、運動設備の更新も推進した。今年2月末から新型コロナウイルス流行の影響が出始めたが、利用者数は目標を大きく上回った。
BからAに評価を上げたのは▽市民活動センター▽福祉ふれあいセンター▽ウトナイ交流センター▽沼ノ端スポーツセンター▽錦大沼公園青少年キャンプ場―の5施設。障害者雇用率の目標を達成した指定管理事業者は、18年度比1団体増の11団体だった。
得点が54施設中最低の73・4点だった屋内ゲートボール場も、4~10月の料金半額や利用時間見直しなどに取り組んだほか、手作業でコートの凸凹を平らにするなど小まめな施設整備でサービス向上に努めた。利用者の満足度は高く、自主事業を計画通りできなかったことなどが響いたとみられる。
市行政監理室は「各施設がサービス向上に努力している」と評価した上で、指定管理者制度導入から10年余りが経過する中、施設を所管する市の担当部署も知識や経験を引き継いでいく取り組みが重要と強調。「研修を徹底し、職員の意識向上を図りたい」と話した。
指定管理者制度は公共施設管理の経費削減やサービス向上へ、株式会社、NPO法人など民間ノウハウを活用する試み。市は各施設の業務の質やサービス水準の確保を狙って毎年度、モニタリング評価を実施している。



















