苫小牧出身の画家・故二階堂昊(ひろし)の回顧展「野獣派―色彩と形態の即興の世界」が21日から、苫小牧市民活動センター(若草町)で開かれる。約80点を展示する大規模な個展は没後、市内で初めて。売り上げを福祉に役立てるため即売も行う。主催する実行委員会メンバーが急ピッチで準備を進めている。
二階堂昊(1926~2005)は王子製紙苫小牧工場に勤務時、王子洋画研究会に所属。フォービズム(野獣派)と呼ばれる画風で、激しく力強いタッチと鮮やかな色彩の作品を数多く生み出し、札幌や東京でも個展を開催。全道展にも出品してきた。
回顧展では港やパリの風景、祭り、人物、建物などを描いたサムホール(22・7センチ×15・8センチ)から20号(72・7センチ×60・6センチ)までの作品84点を展示する。苫小牧が生んだ逸材画家の作品世界に触れてもらうと同時に、気に入った作品を手元に置いてもらうため、一部の作品は販売する。木炭や鉛筆で描かれたデッサン22点は、購入してすぐに持ち帰ることができる。
自身も画家で、かつて二階堂と親交があった実行委の菊地章子代表は「自分を含め、作品を管理する人が高齢となった。このまま自分が死んだら貴重な作品も散逸してしまうと考え、回顧展を企画した」と話す。実行委は市内や近郊の美術関係者など20人で構成。3月ごろから会場手配や作品を額縁に収める準備などを進めてきた。
二階堂の作品制作や個展開催を支えたという森本郁子さん(90)=表町=は「飾らない人柄と作品への情熱は今も印象に残っている。この規模の回顧展は最初で最後。二階堂さんの作品を見たことがない若い画家たちにも、ぜひ見てもらいたい」と語る。
回顧展は21~29日、午前10時~午後6時(最終日は午後4時まで)。入場無料。
問い合わせは実行委の菊地さん 携帯電話080(1882)4395。
















