JR北海道の島田修社長は19日の定例記者会見で、日高線鵡川―様似間(116キロ)の廃止・バス転換をめぐり、日高町村会が9月にもJR北と廃止に向けて最終合意する方針を決めたことについて触れ、「被災から5年半が経過し、年度内に何とか解決したいという(日高管内7町長による)町長会議の強い決意の表れと受け止める」と強調し、「苦汁の決断と大きな前進に感謝を申し上げたい」と謝意を示した。
日高線鵡川―様似間は利用者減で赤字が慢性化し、2015年には高波を受けて線路付近の土砂が流出。JR北は廃止する方針を表明し、町側と協議を進めてきた。日高町村会では12日に臨時町長会議を開き、廃止に向けて最終合意する方針を決めたほか、来年4月にバス運行を目指すことも打ち出している。
島田社長は「まずは9月の正式合意に向け、全力を挙げたい」と説明。来年4月からのバス転換については「実務協議が加速するよう、誠心誠意で臨んでいきたい」との姿勢を示した。
また、島田社長は、JR北グループ全体の2020年4~6月期の連結決算も発表。売上高は前年同期比48・6%減の207億円、営業損益は239億円の赤字(前年同期は91億円の赤字)、純損益も126億円の赤字(同10億円の赤字)に。四半期ベースでは売上高、赤字額とも過去最悪となった。
新型コロナウイルス感染症の影響で、鉄道運輸収入が大幅に減少したほか、ホテルや不動産事業の収入も大きく落ち込んだ。島田社長は「かつて経験したことがない、大変厳しい決算だ」と説明。今後は(1)安全に直接関係ない設備投資の延期(20億円)(2)役員報酬返納や減便などを含むコスト削減(10億円)(3)固定資産税や社会保険料の支払い猶予(70億円)―により100億円を捻出(ねんしゅつ)し、当面の運転資金に回すことも明らかにした。
















