苫小牧市内の若手劇団「C・A・W(カウ)」は、活動拠点を現在の日新町から錦岡に移すことを決め、引っ越し作業を開始した。新拠点「苫小牧演劇堂」は舞台が広く、距離を取って観客を入れることも可能。年末までに移転し、新型コロナウイルスの感染状況を見ながら来年3月にも15回目の公演開催を目指す。
新拠点は国道36号に面し、太平洋が望める風光明媚(めいび)な場所。約20台分の駐車スペースもあり、バスの便も良いという。以前は自動車販売店やコンビニとして使われた2階建ての建物で、1階の約10メートル四方のスペースに舞台と客席を設ける。
大きな利点は、市文化会館や市文化交流センターの舞台と同じ広さにして稽古ができるところ。客席も、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を考慮しても30人は入場できる。代表の鈴木英之さん(46)は現拠点に感謝しながら、「広さを生かした稽古や上演にさらに身が入る」と目を輝かせた。
作業開始の17日は、劇団員とシンガーソングライターのかんばやしまなぶさん(44)らが集まり、床や壁、窓の拭き掃除と周辺の草むしりに汗を流した。劇団員らは「今年の公演日程はコロナ禍で全て中止になったので、新拠点は希望あふれる場所にしたい」と語り合った。
劇団は2016年5月、市民約20人で結成。現在は市内外で暮らす20~50代の13人で活動している。太平洋戦争中に苫小牧市内の山中へ不時着した米軍艦載機の搭乗員オリバー・ラスムッセンを扱った歴史劇が結成のきっかけ。「荒野を耕す」という意味の「cultivate a wilderness」の頭字を取って「演劇及び文化創造集団C・A・W」と名付けた。日新町の拠点は17年1月から使用し、今年7月、かんばやしさんとのコラボでドライブスルーライブを行ったのが最後となった。
















