「栄養」と「保健医療」「外国語」「教育」分野の第一線に優れた人材を輩出する恵庭市の鶴岡学園北海道文教大学。来春、外国語学部を国際学部に改組し大学付属の明清高校(札幌市南区)が大学のキャンパスに移転。待望の「高大連携」も実現する。「実学の精神」の下、時代に応えて専門的な分野で人材を育成し、社会を支える高等教育機関として進化し続ける同大の渡部俊弘学長に将来展望を聞いた。
―北海道文教大学の強みは。
少子化で道内私学のほとんどが定員割れしている。学部、学科の横断的なつながりの強さが本学の特性であり、ブランド力。外国語学部(定員100人)を国際学部に変更し、国際教養学科(定員50人)と国際コミュニケーション学科(同)を設置して栄養と保健医療、国際人の素養を持つ人材を育てる。交通アクセスが良い恵庭で知を集積し、他大学と差別化していく。恵庭市と連携して地域に貢献したい。
―国際化を進めています。
海外には日本で医療の専門知識や技術を身に付けて働きたいと考えている若者がいる。本学にも中国とベトナム、台湾からの留学生をはじめ、人間科学部の作業療法学科には韓国から北大で学んだり、内モンゴル出身で札医大で博士号を取得したりした優秀な教員もいる。海外の優秀な学生や教員を受け入れる「ダイバーシティー」を目指して国際センターを立ち上げ、教員や留学生のための環境づくりを進めている。海外から注目されている北海道から世界で活躍する人材を育てたい。キャンパスの近くには新千歳国際空港が所在する。学生には留学も奨励している。異文化体験を通じグローバルなコミュニケーション力を培ってほしい。
―来春、札幌市内の明清高校が恵庭市に移転しますね。
大学のキャンパス内への移転で高校と大学の高大連携を図る。食物栄養科1学級と普通科3学級で1学年の定員は160人。3年生は67人だが、2年生が97人、1年生は144人が在籍。移転の公表以降、恵庭や千歳から通学する生徒は増えている。多様な選抜試験で個が輝く若者を募りたい。
―北海道文教大学が目指すものは。
「本学は1942年開校の北海道女子栄養学校以来、理論と実践による実学をバックボーンに創設者の鶴岡新太郎・トシ夫妻の教え「生きるために何が必要か」を主体的に考え、自分の立ち位置が分かる人材を育てている。国家資格の管理栄養士、看護師、理学療法士、作業療法士で道内有数の合格率が裏付けている。
メモ 渡部俊弘(わたなべ・としひろ)。1952年生まれ。門別町(現日高町)出身。苫小牧東高校から東京農大農学部に進学し、79年同大大学院修士課程修了。北海道栄養短大(現道文教大学)の助手、講師を経て東京農大生物産業学部教授。2014年に同大副学長、18年に北海道文教大学学長就任。農芸化学博士。67歳。
















